LD、ADHD、高機能自閉症等のある子ども達に対するサポートツール検索サイト

データベース作成の観点

教材・教具分類の観点(区分1、2)

教師・保護者等がサポートツール・データベースを利用する際、使いやすいことを最優先として次の三つの観点からデータベースを作成しています。

参考資料はこちら

1.「国語」「算数」「その他の教科」(区分1)
教科学習を基準とし、「国語」「算数」「その他の教科」に分類しました。区分1の下位項目となる区分2として、国語では「聞く、話す」などの言語面や、「読む、書く」の教科面の4項目を設定しています。算数では、「数と計算、数量関係、量と測定、図形、文章題、その他」の6項目を、その他の教科では「理科・社会・音楽・英語・体育・その他」の6項目設定しています。
2.「運動と姿勢」「日常生活活動」(区分1)
子どもの学習活動や日常生活の行為の基盤となるのが「運動と姿勢」です。区分1の下位項目となる区分2では、指導のポイントが整理されやすいように以下の7項目に設定しています。主に道具操作と関連して「手で物を扱う」「両手を使う」、視覚と関連して「目と手の協応」、粗大運動を「移動する」「乗り物に乗る」「遊具で遊ぶ」に分類しています。特に、作業をするときの基本である「姿勢」については、別項目としています。
学校生活だけでなく、家庭や外出など日常生活で子どもが抱える困難さにも注目し、その対策について作業療法士の立場から具体的な工夫や方法を提案しています。日常生活活動(区分1)の下位項目となる区分2では、セルフケアの基本となる「食事」「更衣」「排泄」「入浴・整容」の4項目を設定しています。道具を使うだけでは改善しにくい困難さについては、あえて練習の方法や段階づけた手順を示しています。
3.「行動」「対人関係・社会性」
「行動」、「対人関係・社会性」の二つの観点を区分1として考え、「行動」に含まれる区分2の項目は、「不注意」「多動」「衝動性」と「情緒面」の4項目、「対人関係・社会性」では「社会性」「対人関係」「限定された興味やこだわり」の3項目を設定しています。

学習の領域(区分2に含まれる)

区分2には、それぞれいくつかの学習の領域を設けています。

「困難」の記述

子どもの「困難」をエピソードとして、できるだけ具体的に記述しています

「困難の要因」

「困難の要因」を「認知、感覚、運動、注意集中、記憶、その他」の6点から考えています

「サポートツール」の選択

具体的なサポートツールを選ぶために、関係者が使用していたり、考案したり、情報を知っているものを、次のような基準をもとに選択しています。

  • 実際に入手できるか、自作が可能なもの
  • 容易に使ってみることが出来るもの
  • ホームページの紹介に関してはアクセスが可能なもの

紹介したサポートツールを以下の3つに分類しています。

1.「既存」:

すでに市販されているもの、過去に作成されたり、考えられたりしたアイデアでよく使われてきているもの、またはそれを使い易く応用したもの

2.「新作」:

今回の実証研究を通じて得られた意見を反映させ、企業や工房、研究者と連携してアイデアを形にしたもの、または開発中のもの

3.「自作」:

新たなアイデアをもとに、手作りで作成したもの、または作成できるもの